夏休みに初挑戦!本格味の「どうぶつパン」
こんなのがあったのよ、明日一緒に作ろうと思って。どう?
母が見せてくれたのは、パンを作るキットが入った小柄なパックだった。母が一人で時々訪れる「プロフーズ」という、パンやお菓子の材料が色々と売っているお店で、このキットを見つけたらしい。
息子はこの夏休み、平日日中はだいたい母(彼にとっては祖母)の家に行っている。仕事後に迎えに行くと、母がこのキットのことを教えてくれた。彼にも伝えていたようで、既に夏休み1行日記の明日の予定欄には「パンをつくる」と書いている。ちなみに彼は、まだパンを作ったことはない。パン作り、楽しみだねー!と言うと、なんとなく楽しみではあるらしく「うん!」とは言っていた。
私自身はというと、羨ましくって仕方がない。幼い頃から母の手作りパンが大好きで、結婚式の母への手紙にもそのエピソードを書いたほど。学校からの帰り道、向こうのほうからパンの焼ける香りが近づいてくるのもワクワクしたし、玄関のドアを開けた途端にブワッと広がる、あの香ばしい匂いもたまらない。「今日はパンを焼いたでしょう?!」とバレバレのクイズをドヤ顔で当てるのだって、大人の今でも楽しいものである。出来上がる香りって、なんであんなに幸せな気分に満たされちゃうんだろうか。
さて当日。お迎えに向かうと、母がタッパーの蓋をパカっと開けて見せてくれた。開けた瞬間、フワッとあの頃の香り!くまさんとブタさん、お髭の生えたウサギのおじさん(なぜかうさぎだけはキャラが具体的)がこちらをつぶらな瞳で見上げていた。全部で6個。2個は出来立てを食べたらしい。3個は我が家に、もう一個はリハビリ施設に行っていた父(つまり祖父)にプレゼントするらしい。どうやら大成功だったようである。
帰りの車中、今日は何が楽しかった?と聞いてみた。パン作りしかしてないよ?と言う。ほなパン作り、どうやったん、面白かった?
「うん!思ってなかった以上に楽しかった!!!」
ニンマリ笑顔が、バックミラー越しに見えた。

参考
あとから調べたところ、プロフーズが運営するネットショップから購入もできるようです。よかったら覗いてみてくださいね。
https://www.profoods.co.jp/ic/original-1000

